友引の日は、お通夜や葬儀は避けた方がいいの?日程調整のポイントも解説

友引とは?

友引(ともびき)は、六曜と呼ばれる暦注の1つで、「吉凶が友に及ぶ日」とされる日です。本来は「共引き=勝敗がつかない日」を指していましたが、時代が進むにつれ「友を引く」という字面から、不幸が友人へ及ぶといった連想が広まりました。その結果、葬儀を避けるべき日と受け取られるようになり、現在でも友引の葬儀を控える家庭が見られます。

 

一部の地域では火葬場や葬儀場が休業することもあります。ただし、六曜は宗教的な根拠をもつものではなく、必ずしも葬儀を実施できないわけではありません。

友引の日にお通夜を行っても問題ない4つの理由

「友引の日にお通夜を行っても大丈夫なのか」と悩む方は少なくありません。友引は「不幸が友に及ぶ」といった俗説から、葬儀を避ける風習が残っていますが、お通夜には当てはまらないとされる理由もあります。ここでは、友引の日にお通夜を行っても問題ないとされる4つの理由について解説します。

お通夜は故人を見守る儀式であり「別れの場」ではないから

お通夜は、故人が旅立つ前夜に親しい人々が集まり、その魂を見守りながら思い出を偲ぶ時間とされています。本来は「最期の別れの儀式」ではなく、故人と静かに過ごす“最後の夜”という意味合いが強いため、宗教的な教義よりも精神的な支えとしての役割が重視されます。

 

「友引に行うと友を引き寄せる」といった迷信も、火葬や葬儀のような送別の場に向けられるものであり、お通夜は該当しないと考えられているのです。

六曜は仏教と無関係な考え方で宗教的な根拠がないから

六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)は、中国の占星術に由来する暦注であり、仏教の教義とは直接的な関係がありません。このため、友引にお通夜や葬儀を避けるという風習には、宗教的な根拠はなく、民間で広まった迷信の1つとされています。実際、多くの宗派や寺院では六曜による日程の制約を設けておらず、友引の日でも葬儀や通夜を問題なく執り行えると明言しています。

 

近年では、「六曜は非科学的な考え方にすぎない」と捉える人も増えており、日程を決める際は遺族や参列者の都合、会場や火葬場の空き状況などを重視する傾向が強まっているのです。

友引の意味は「友を引く」ではなく本来は「引き分け」だから

「友引」という言葉は「友を引く」と読めるため、故人が親しい人をあの世に連れていくといった不吉な意味で受け取られることがあります。ただし、こうした解釈は後世に生まれた俗説にすぎません。

 

本来の「友引」は「共引き」、すなわち勝敗が決まらない“引き分けの日”を意味する暦注です。そのため、吉凶の判断には適さない中立的な日とされてきました。「不幸が友人に及ぶ」といった解釈は、本来の意味から外れています。

「友引の日に葬儀は避けたほうがいい」と言われる5つの理由

「友引の日に葬儀を行うのは縁起が悪い」といった考え方は、今なお一部地域や高齢層を中心に根強く残っています。ここでは、その背景にある5つの主な理由について解説します。

友引は本来「勝負がつかない日」を意味する六曜の1つから

「友引(ともびき)」は、六曜と呼ばれる暦注の1つで、もともとは「共引き」とも書かれ、勝敗がつかず引き分けになる日を意味していました。古来より冠婚葬祭とは直接関係のない吉凶の目安として用いられてきましたが、後に「友を引く」という語感から、不幸が友人に及ぶという俗説が広まります。

 

特に葬儀の場面では縁起を気にして避けられるようになりましたが、これは戦後に一般化した迷信にすぎず、仏教などの宗教的根拠はありません。

「友を引く」という字面が不吉とされ葬儀で避けられるようになったから

「友引」という言葉は「友を引く」と読めるため、葬儀の場では「故人が親しい人をあの世へ連れて行く」といった不吉な印象を与えることがあります。本来、友引は六曜の1つであり、「勝敗がつかない日」や「引き分けの日」を意味する中立的な暦注でした。

 

しかし、後年になって語感のイメージから「友を道連れにする」といった俗説が広まり、葬儀を避ける風習として定着していきました。実際には宗教的な根拠はありませんが、こうした言い伝えを気にかける人も多く、遺族や参列者の心情に配慮して日程を調整することもあります。

六曜は仏教とは関係のない中国由来の暦注から

六曜(ろくよう)は、もともと中国で生まれた暦注で、吉凶を示すための指標とされてきました。日本へは室町時代に伝わり、明治以降は暦に記載されるようになりましたが、宗教的な意味は持たず、仏教とは無関係です。仏教の教義や戒律にも六曜や友引に関する定めはなく、寺院や僧侶の対応も一律ではありません。そのため、「友引だから葬儀は避けるべき」といった考え方に宗教的な根拠は見られません。

 

友引は本来「勝敗がつかない日(共引き)」を指し、「友を引く」との解釈は日本独自の迷信にすぎないのです。

火葬場が友引を休業日にする慣習が広まったから

多くの火葬場では、友引の日を休業日に設定する慣習が広まっています。これは、六曜の1つである友引に葬儀を行うことを避ける風潮が強まった結果、利用者の予約が減少し、運営上の判断として定休日とされたためです。

 

特に都市部ではこの傾向が顕著で、友引当日の火葬予約が難しい場合もあります。その影響により、葬儀や告別式の日程も友引を避けて調整されることが一般的になり、次第に「友引は葬儀ができない日」という認識が浸透していきました。こうした状況は、友引を避ける意識を一層強める要因となっています。

地域や年配者の間で縁起を重んじる風習が残っているから

友引に葬儀を避ける風習は迷信とされながらも、地域や高齢世代を中心に今も根強く残っています。特に「友を引く」という語感から、「故人が親しい人をあの世に連れていく」との不吉な印象が広まり、縁起を重んじる文化的背景が影響していると考えられます。冠婚葬祭の日取りを決める際に六曜が参考にされる場面は多く、友引に葬儀を行うことへ抵抗感を持つ人も少なくありません。

 

特に年配者や伝統を重んじる地域社会では、こうした風習が重要視される傾向があります。そのため、遺族や葬儀社の間でも、参列者の心情やトラブル回避を考慮して日程を調整することが一般的です。

お通夜や葬儀の日程をどう決めたらいい?

お通夜や葬儀の日程を決める際は、「友引を避けるべきか」「参列者の予定に合わせるべきか」など、さまざまな要素に配慮する必要があります。ここでは、お通夜や葬儀の日程をスムーズに決定するための基本的なポイントについて解説します。

まずは火葬場の予約状況を確認する

お通夜や葬儀の日程を決める際には、まず火葬場の予約状況を確認することが大切です。先に通夜や告別式の日時を決めてしまうと、希望する火葬場に空きがなく、予定の再調整が必要になることがあります。特に都市部では火葬場が混雑しやすく、予約が数日から一週間先まで埋まっているケースも少なくありません。そのため、まず火葬の枠を確保するのが現実的な進め方と言えるでしょう。

 

火葬場の予約は、多くの場合で葬儀社が代行します。早めに相談すれば、空き状況に応じて通夜や葬儀の日程も柔軟に調整できます。また、「友引」は火葬場が休業となる地域もあるため、六曜の影響も含めて確認しておくと安心です。

僧侶や菩提寺のスケジュールを優先する

お通夜や葬儀の日程を決める際は、火葬場の予約と並行して、僧侶や菩提寺の予定を最優先で確認する必要があります。葬儀では読経や戒名の授与といった宗教儀式が不可欠であり、僧侶の都合が合わなければ式そのものが成り立ちません。特に寺院と縁のある家庭や菩提寺が決まっている場合には、僧侶の予定に合わせて火葬場や参列者の調整を行うのが基本とされます。

 

日程調整の際は候補日を複数用意しておくと、確認作業が円滑に進みます。葬儀社を通じて僧侶の手配を依頼できることもありますが、檀家である場合には自ら連絡を取ることが望ましいでしょう。

遺族や参列者の都合に配慮する

お通夜や葬儀の日程を決める際には、遺族や参列者の事情にも十分な配慮が求められます。遠方から訪れる親族や高齢の参列者がいる場合には、移動や宿泊の準備に時間がかかるため、急を要する日程よりも、ある程度余裕を持たせたほうが無理がありません。また、遺族も深い悲しみの中で手続きを進めることになるため、体力的・精神的負担を考慮し、最短の日程にこだわらず調整する姿勢が重要です。

 

通夜や葬儀は、故人との最期の別れを大切にする儀式です。参列者が安心して集えるような日程を選ぶことで、故人への思いをしっかりと届ける場を整えられます。

地域の風習やしきたりを踏まえる

お通夜や葬儀の日程を決める際は、地域ごとの風習や宗教的なしきたりに配慮することが重要です。たとえば、地域によっては亡くなった当日に通夜を行う「当日通夜」が一般的とされているところもあります。また、六曜の「友引」に葬儀を避ける習慣が残っている地域では、「故人が友をあの世に引き連れる」との俗信から、火葬場が休業になる場合もあります。そのため、友引にあたる日は日程調整が必要になることも少なくありません。

 

さらに、宗派や菩提寺の方針によっては、通夜や葬儀の実施時間や儀式の内容が異なることもあります。

六曜よりも現実的な条件を重視する

お通夜や葬儀の日程を決める際、「友引を避けたほうがよいのか」と不安に感じる方も少なくありません。しかし六曜は本来、占いに由来する暦注であり、宗教的・法的な根拠は存在しないため、必ずしも従う必要はないとされています。

 

現実には、火葬場や斎場の空き状況、僧侶の予定、遺族・参列者の都合といった具体的な条件を優先するのが一般的です。特に都市部では火葬場の混雑が激しく、六曜にこだわることでかえって調整が難航することもあるでしょう。

友引の日でも葬儀を行うケース

「友引の日には葬儀を避けるべき」との風習は根強く残っていますが、近年では六曜の意味や実務的な事情を踏まえ、友引に葬儀を行う家庭も増えています。ここでは、友引の日に葬儀を行う代表的なケースについて紹介します。

火葬場が稼働している地域で葬儀を行う場合

地域によっては、友引の日でも火葬場が通常通り稼働しており、葬儀や火葬を問題なく行える場合があります。特に都市部では六曜を重視しない傾向があり、友引を休業日としない火葬場も増えています。こうした地域では、参列者の理解を得たうえで家族葬や火葬式を友引に実施する例も見られます。

 

さらに、友引は利用を避ける人が多いため、火葬場の予約が取りやすく、日程調整がしやすいというメリットもあります。ただし、友引を休業日に定めている火葬場も少なくないため、事前に自治体や葬儀社へ確認しておくことが欠かせません。

親族や参列者の都合で日程をずらせない場合

友引の日であっても、やむを得ず葬儀を行うケースは決して珍しくありません。特に現代では、遠方に住む親族や多忙な参列者の都合を優先せざるを得ず、六曜にとらわれずに日程を決める必要があることもあります。もともと友引は宗教的な裏付けを持たない暦注であり、仏教や神道などの教義とは関係がないため、葬儀を行っても差し支えないとされています。

 

実際、家族葬や火葬式のように小規模で柔軟な形式では、友引の日に執り行われる例も増えています。こうした背景には、宗教観や価値観の多様化も影響しています。ただし、年配の親族の中には六曜を気にする方もいるため、配慮や事前の説明が求められる場面もあるでしょう。

地域の風習で友引人形を棺に入れて葬儀を行う場合

「友引」は「友を引く」という語感から、故人が親しい人をあの世に連れていくとされ、葬儀を避ける風習が広まりました。しかし一部の地域では、こうした縁起を払うために「友引人形(ともびきにんぎょう)」を棺に納める習慣があります。これは故人の代わりに人形を同行させることで、災いが他者に及ばないようにとの思いが込められています。人形の種類や素材に決まりはなく、紙人形やこけし、ぬいぐるみなど多様です。関西を中心に見られる風習で、対応している葬儀社も存在します。

 

ただし火葬時には素材によって燃え残りや遺骨への影響が生じる可能性もあるため、事前に火葬場や葬儀社と相談し、安全面や地域性を考慮したうえで判断することが重要です。

近年では六曜を気にせず友引に葬儀を行うことも

近年では、「友引だから葬儀を避けるべき」という考え方が次第に薄れつつあります。六曜はもともと占いに由来する暦注であり、宗教的な教義や法的な拘束力はありません。そのため、特に若年層を中心に、縁起よりも実務面を重視して友引に葬儀を行う例が増加しています。家族葬や火葬式といった小規模な葬儀形式の浸透も、この傾向を後押ししています。

 

現在では、「日程が合えば友引でも問題ない」と捉える人が一般的になりつつある一方で、友引を休業日とする火葬場も多く存在します。

友引の考え方を理解し、故人を大切に送り出せる日程を選ぼう

「友引」は本来「勝敗がつかない日」を意味し、宗教的な根拠のない暦注です。しかし、「友を引く」という字面から葬儀を避ける風習が定着し、火葬場の休業や年配者の心情への配慮が必要になるケースもあります。

 

一方で、お通夜は「見守りの場」であり、友引に行っても差し支えないという認識が広まりつつあります。現代では六曜よりも火葬場や僧侶の予定、参列者の事情といった実務面を優先する傾向が強く、地域の風習や価値観の多様化を踏まえた柔軟な対応が求められるでしょう。迷信にとらわれるのではなく、事実と関係者の状況をもとに、納得のいく日程を選び、故人を心を込めて送り出しましょう。

 

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